酒税改正を読み解く / 全7回・第2回
発泡酒なら、
全部増税?
発泡酒の酒税は、商品によって増税・据え置き・減税に分かれます。改正後の税率が同じでも、改正前の税率が違うためです。麦芽比率とアルコール分を組み合わせて整理します。

一つの疑問から、
お酒と暮らしを考える。
情報確認日:2026年10月1日
01 / 今回の論点
同じ税率でも、
出発点が違う
2026年10月から、ビールと発泡酒の通常税率は1キロリットル当たり15万5,000円です。350mlなら54.25円。ただし、それまでの発泡酒は麦芽比率等によって税率が分かれていました。
低かった税率は上がり、すでに同じ水準だった税率は据え置き、高かった税率は下がります。したがって「税率一本化」と「すべて増税」は同じ意味ではありません。
02 / 今回の論点
麦芽比率と
アルコール分を見る
麦芽比率25%未満でアルコール分10度未満の発泡酒は、350ml当たり46.9875円から54.25円へ上がります。差は7.2625円で、表示上は約7.26円です。いわゆる新ジャンルも、通常の商品ではこの増税額になります。
麦芽比率25%以上50%未満かつ10度未満なら、改正前から54.25円なので変化しません。一方、麦芽比率50%以上の発泡酒やアルコール分10度以上の発泡酒は、改正前に基本税率が適用され、350ml当たり9.10円の減税になります。
税率を調べるときは、麦芽比率だけでなくアルコール分も確認してください。表の条件を省いて、すべての缶に同じ増税額を当てはめると誤りになります。
通常税率の比較。新ジャンルの表示・品目変更は第6回で扱います。
03 / 今回の論点
ビールとの違いは
税率だけではない
税率が同じになっても、ビールと発泡酒という品目の区別は残ります。ビールの定義には、麦芽比率に加えて使える原料やその使用量などの条件があります。麦芽が多いのに発泡酒に分類される商品があるのも、麦芽比率だけで品目が決まるわけではないためです。
発泡酒という表示だけから、味が薄い、価格が安い、原料の品質が低いと結論づけることはできません。税法上の分類と、飲み物としての味や好みは別に考えましょう。
出典:資料2
04 / 今回の論点
ラベルが分からない
ときの確認方法
手元の缶で、品目、麦芽比率の表示、アルコール分を確認します。表示が見当たらない場合は、正確な商品名と容量を使ってメーカーの案内を確認してください。同じブランド名でもリニューアル前後で中身や表示が変わることがあります。
また、店頭に旧表示の商品が残る場合もあります。表示が古いことだけで、未改正の税率がそのまま適用されているとは判断できません。メーカーは一定期間、承認を受けて異なる表示を使う場合があると案内しています。
出典:資料8
05 / よくある疑問
気になる点を
もう少し確認
Q. 「発泡酒②」は普通の発泡酒と同じですか?
新ジャンルに関する税率適用区分の表示として使われてきました。2026年10月の税率統一と、表示の切替時期は分けて確認してください。
Q. 減税される発泡酒なら、必ず値下げされますか?
税額の減少と店頭の値下げ額は同じとは限りません。原材料費や販売条件なども価格に影響します。
発泡酒の増減税を知りたいときは、「品目・麦芽比率・アルコール分」の3つで確認しましょう。
酒税改正を読み解く / 全7回
この回のテーマ:発泡酒は全部増税?2026年10月の酒税を麦芽比率別に解説
前の回:酒税改正でビールは安くなる?減税額と店頭価格が違う理由
次の回:チューハイの酒税はいくら上がる?度数・容量と2026年改正の注意点
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